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バンダナな話

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アメリカの労働者やバイカーの首元に巻かれているバンダナ。
もともと、インドの絞り染めや更紗模様で染めた木綿のカーチフが起源であり、ヒンディー語の絞り染めを意味する「バンドゥヌ」(Bandhnu)が語源とされている。
基本サイズは50cm角の正方形であるが、用途により多種多様なサイズが現在は存在する。
ヴィンテージ・バンダナなどにみられるエレファントマークもインドに由来するとされている。

その図案に多く用いられているペイズリー柄は、インド北部カシミール地方で17世紀頃、カシミアの花もしくはマンドゥ・インディアンパインを図案化したものであり、その後、英領インド時代だった時に兵士によりイギリスに持ち込まれた。

1800年代、織物が盛んだったスコットランドの街、ペイズリーで、この柄の織物が量産されるようになり、ペイズリー柄と呼ばれるようになった。

当時は、ショールの織り柄としてペイズリー柄は流行の品で、多くの家内作業にて生産されていた。
1820年代に生産過程を工業化した織り機が持ち込まれ、多くの織り手が職を失う事となり、カナダやオーストラリアに移住していった。

1930年代には、カナダで当時としては、世界最大規模となる工場で2万8000人により大量生産が行われていたが、人件費の安いインドやブラジルなどの輸入品に押されるようになり、生産は急速に減少していった。

今でも街には繊維業の面影を残しており、コットン・ストリート、シャトル・ストリートなどが存在する。

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by weindex-end | 2014-12-23 14:33 | ■ YUMIYA

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